2019.11.18 - Tracking

Qonceptの野球向けトラッキングシステム“Baseboy”が、野球の国際大会「WBSC Premier12」のテレビ中継に採用されました!

〜打球軌跡や速度・角度・飛距離表示は、野球のテレビ中継で初〜

11月11日から17日にわたって開催された野球の国際大会「WBSC Premier12」のテレビ中継(テレビ朝日系列、TBS系列)において、Qonceptの開発した野球向けトラッキングシステム「Baseboy」が採用されました。

視聴者にとってテレビ中継からは分かりにくいボールの曲がり方や落ち方を、リプレイ映像中に分かりやすく表示させました。

今回は、これまでの投球軌跡に加え、ホームラン軌跡や打球速度・角度・飛距離の表示にも貢献しました。野球のテレビ中継ではこれまでにない新しい試みで、視聴者に新しい野球の楽しみ方を提供します。

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解析イメージ

【Baseboyについて】

本システムは、カメラで撮影した映像から野球の投球や打球をリアルタイムにトラッキング・解析し、ボールの軌跡にCGを重ねてAR表示させることが可能なシステムです。

機器構成も非常にシンプルで、ピッチャー裏から撮影した試合映像をコンパクトな単独デバイスに入力させるだけで、CG合成された投球や打球の軌道映像が自動的に出力されます。試合前のボールの検出設定のみで、試合中のオペレーションが不要なため、ほぼ無人の運用が可能です。

また、従来スピードガンなどの専用機器で行われている球速測定についても、本システムであればカメラで撮影した映像を解析するだけで球速測定が可能です。スマートフォンをはじめとする周辺の電波などの影響を受けることもないため、安定した球速測定を実現できます。

本システムは、プロ野球の一部の球団本拠地にも採用されており、コストを抑えながらも正確な投球測定をおこなっています。

【今後の取り組みについて】

このたび、本システムを組み込んだ、独自開発の投球トラッキングデバイス「Baseboy Deck」をリリースしました。新たにタッチ操作が可能な11インチのディスプレイを採用することでさらなる操作の簡易化を図りました。コンパクトなモバイルデバイスのため、国内のみならず、海外での利用・運用も想定しています。

今後もQonceptは、野球を始めとしたスポーツトラッキング技術を軸に、ソフトウェアとハードウェアの両面から技術貢献してまいります。

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