Tracking

Overview

Qoncept 4D Trackerについて

Qoncept 4D Trackerは、画像処理によるリアルタイムトラッキング&三次元位置計測技術で、 主にスポーツ競技においてボールや選手の位置を画像からリアルタイムに計測するために開発されました。 他のトラッキング技術に比べ以下のような大きな特徴があります。

  1. 計測対象に影響を与えないマーカレス技術(利用可能範囲が広い)
  2. 処理速度が速い(低処理負荷・低レイテンシ)
  3. 簡易な機材構成&汎用品で実現(低導入コスト)
さらにこの技術を特定の競技に機能を特化させたプロダクトをQonceptでは提供しています。
  1. Baseboy: 野球向け投球・打球(野手)トラッキングシステム
  2. Golfboy: ゴルフ向けドライバー・パターショットトラッキングシステム

Baseboy特設ページ

Qoncept 4D Trackerの特徴

計測対象に影響を与えないマーカレス技術

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マーカーレスかつ画像処理のみで計測を行うため、選手や用具への細工なしで計測を実現できる。身に付ける物などのレギュレーションが厳密なプロスポーツにおいて、受動的に計測可能である点は非常に重要であり、利用範囲が広がる

リアルタイム処理実現する高速アルゴリズム

従来の機械学習ベースのトラッキングシステムに比べ、はるかに高速に動作。安価なハードウェアでも、数フレームの遅延でライブ中継中の映像に軌道データや速度データの表示が可能

簡易な機材構成&汎用品で実現

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圧倒的なコストメリット:競合となる技術では10台近くのハイスピードカメラ計測するなど、 人員やコストも10倍以上かかるが、この技術では量販店で買えるカメラ2台とノートPCにオペレータ1名で実現可能

取得可能なデータ

選手の座標、速度、加速度

画像からの特徴量抽出の方法を独自で開発しており、高速に動作するだけでなく、対象の画像サイズが小さくても検出が可能です。

完全な三次元座標データ

2つ以上のカメラをつかったマルチビュートラッキングにより、対象の実寸の3次元座標を復元できます。この復元された3次元座標の時間方向の変化から速度も計算可能です。

選手の行動、プレー種別

さらに、速度変化を解析することでボールを打ったタイミングやその時の打点、プレーの種類(アタック、レシーブ、トスなど)を推定することも可能です。

実績一覧

TV中継

  • 東京マラソン2020
  • バスケットボールウインターカップ2019
  • 野球侍ジャパン Premier12
  • 全日本フィギュアスケート選手権2019
  • バドミントン ジャパンOP 2019
  • プロ野球オールスター 2019
  • 陸上日本選手権 100m / 200m / 幅跳び / 三段跳び / やり投げ / 2018,2019 (NHK)
  • 大相撲立会い 8K 2019,2020
  • 世界卓球2016,2017,2019
  • ENEOS 侍ジャパンシリーズ2019
  • 日米野球2018
  • 世界ソフトボール2018
  • 朝日新聞社杯競輪祭 2018
  • フィギュアスケート全日本ジュニア選手権 2018
    「アイスコープ」四大陸フィギュアスケート選手権 2019

チーム / 顧客向け解析

  • 野球 ソフトバンクホークス 野手トラッキング
  • テニス デビスカップ ボール軌道トラッキング
  • バレー サントリーサンバーズ ボール軌道トラッキング
  • ボッチャ ボール位置解析

メディア向け解析

  • 平昌冬季五輪フィギュアスケート解析 2018 (読売新聞)
  • 平昌冬季五輪パシュート解析 (NHKスペシャル)
  • 大相撲 立会いスピード解析 (NHK)
  • リオ五輪100m 8K解析 (NHK)

利用事例

アイスコープ ( I-Scope )

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アイスコープ(I-Scope)は、フィギュアスケートにおいて演技中のジャンプの飛距離や高さ、着氷速度などをリアルタイムに計測し、テレビ画面に表示するものです。フジテレビジョン様と共同開発したもので、そのベースとなるトラッキング技術にQonceptのトラッキング技術が採用されています。

リオデジャネイロオリンピック バレーボール世界最終予選でのリアルタイム計測

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「2016リオデジャネイロオリンピック バレーボール世界最終予選」(男女)の株式会社TBSテレビ様による生中継において、データスタジアム株式会社様とともにサーブとスパイクの球速のリアルタイム計測を実現しました。

世界卓球2016でのリアルタイム計測

「世界卓球2016マレーシア」の株式会社テレビ東京様による中継において、データスタジアム株式会社とともにスマッシュの球速とラリーのコース統計のリアルタイム計測を実現しました。