Qoncept 4D Trackerは、画像処理によるリアルタイムトラッキング&三次元位置計測技術で、 主にスポーツ競技においてボールや選手の位置を画像からリアルタイムに計測するために開発されました。 他のトラッキング技術に比べ以下のような大きな特徴があります。
マーカーレスかつ画像処理のみで計測を行うため、選手や用具への細工なしで計測を実現できる。身に付ける物などのレギュレーションが厳密なプロスポーツにおいて、受動的に計測可能である点は非常に重要であり、利用範囲が広がる
従来の機械学習ベースのトラッキングシステムに比べ、はるかに高速に動作。安価なハードウェアでも、数フレームの遅延でライブ中継中の映像に軌道データや速度データの表示が可能
圧倒的なコストメリット:競合となる技術では10台近くのハイスピードカメラ計測するなど、 人員やコストも10倍以上かかるが、この技術では量販店で買えるカメラ2台とノートPCにオペレータ1名で実現可能
画像からの特徴量抽出の方法を独自で開発しており、高速に動作するだけでなく、対象の画像サイズが小さくても検出が可能です。
2つ以上のカメラをつかったマルチビュートラッキングにより、対象の実寸の3次元座標を復元できます。この復元された3次元座標の時間方向の変化から速度も計算可能です。
さらに、速度変化を解析することでボールを打ったタイミングやその時の打点、プレーの種類(アタック、レシーブ、トスなど)を推定することも可能です。
アイスコープ(I-Scope)は、フィギュアスケートにおいて演技中のジャンプの飛距離や高さ、着氷速度などをリアルタイムに計測し、テレビ画面に表示するものです。フジテレビジョン様と共同開発したもので、そのベースとなるトラッキング技術にQonceptのトラッキング技術が採用されています。
「2016リオデジャネイロオリンピック バレーボール世界最終予選」(男女)の株式会社TBSテレビ様による生中継において、データスタジアム株式会社様とともにサーブとスパイクの球速のリアルタイム計測を実現しました。
「世界卓球2016マレーシア」の株式会社テレビ東京様による中継において、データスタジアム株式会社とともにスマッシュの球速とラリーのコース統計のリアルタイム計測を実現しました。