2017.07.18 - SLAM

デンソーの産業用UAV(ドローン)の速度推定に、Qonceptの画像認識技術が活用されました!

Qonceptは、株式会社デンソーが開発中の、道路の橋などの社会インフラの点検に使用する産業用UAV (ドローン)向けに画像認識技術を用いた飛行速度制御の実装を進めています。

産業用UAV(ドローン)を活用したインフラ点検において、損傷点検用に撮影する画像の質及び量を必要十分なものとするための方策としては、機体の進行速度を一定に保つという方法があります。一般的に、屋外ではGPSを活用することが考えられますが、橋の下など、GPSによる測位精度が低い環境においては、機体の速度推定の精度は相対的に悪化します。今回、デンソーのUAVは、機体の速度推定の精度を上げるために、Qonceptの画像認識技術を用いた開発を進めています。具体的には、機体に搭載されたステレオカメラで橋の裏側などを撮影する場合、Qonceptの画像認識技術には、検出された特徴点の単位時間あたりの三次元的な移動量を計算することで機体の速度をリアルタイムに推定する技術が搭載されており、推定された速度をフィードバックすることで安定飛行による撮影に寄与します。

UAV(ドローン)は、小型・軽量であるという性質上、計算資源が限られております。そのため、機体に搭載されるソフトウェアにも、限られた計算資源でも適切に動作することが求められるところ、独自開発であることのメリットを活かしたプラットフォームニュートラルな最適化対応、リアルタイム画像処理についての豊富な経験といったQonceptの技術開発力や実績も評価されております。

今後もQonceptでは、速度推定技術にとどまらず、画像認識技術による産業用UAV(ドローン)の安定飛行、操縦者の負荷軽減、撮影の最適化等に寄与する技術開発を進めてまいります。

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デンソーの産業用UAV(ドローン)は、2017年7月19日(水)から 同月21日(金)までの間、東京ビッグサイト東ホールで開催される「第9回インフラ検査・維持管理展」のデンソーブース(ブース番号:1C-16)にてご覧いただけます。

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